ルドンの世界にハマる女
三菱一号館美術館で開催中の、「ルドンー秘密の花園」展を鑑賞してきました。
美術館に行くのは、久しぶりです。
私、オディロン・ルドンっていう画家を知らなかったのですが、
ちなみにモネとは同い年。
この展覧会では、植物を描いた作品を集めたそうで、
白黒の作品から鮮やかな色彩の作品に移行していったのが印象的でした。
ルドンは裕福な家庭で生まれたが、生後2日で里子に出されて11歳まで親元を離れて
暮らしたそう。病弱で内向的な子供だったんだとか。
白黒で植物の一部が人間の顔だったり、どこか奇妙ながらも宇宙的で、
人間の内面(特に闇の部分)を描いた作品が多かったのは、彼の育った環境が大きい
のかな、と思いました。
どんな人間でも、光と闇の部分はあると思うけれど、
私自身それなりに人生楽しみながらも、どこか自分に自信が持てず、
他人の目を気にしてしまうところがあり、黒の世界から色彩の世界に変化していった
ルドンのように、輝きたいなと思うのです。
中でも、グラン・ブーケが見事。
ドムシー男爵の食堂装飾の一つで、パステル画でこんなに大きな作品は類例がないそう
です。
色使いが絶妙で、どこか幻想的な雰囲気も漂っています。
絵を鑑賞後、美術館のCafé 1894 でお茶をしたかったのですが、
残念ながら満席で諦めました。
展覧会タイアップメニューで、こんなデザートも楽しめるそうです。
秘密の花園~グラン・ブーケ仕立て
中に入れなかったので(笑)、お店のホームページ掲載の写真を引用しました。
ブルーの食器も素敵です。
食べたかった!!
展覧会は5月20日までだそう。
赤煉瓦の建物も素敵でした。